サミズダート

素朴な一市民「異邦人」の政治経済雑感。兼備忘録ときどき日記。

絶飲食解除の瞬間(入院記録)

今を思えば、恐ろしい前兆であったみぞおちの痛みを我慢して乗り切ろうとした所、16日の夕刻に突然の下腹部痛に襲われ、虫垂炎だと思ったら日頃の大酒飲みが祟り、数々の苦痛極まりない検査を経た結果「急性膵炎」であると診断され、子の刻に緊急入院となってしまった私。

入院までの経緯は下記を参照。
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何本もの点滴を刺された挙句、終いには申告酒量からアルコール依存症の疑いが掛けられた(或いは自覚していないだけなのかもしれない)のか、そういう人向けの「ワイパックス」という錠剤を飲むように指示され、寝ても醒めてもトイレに行く時も※ガートル台と同志のように共に過ごし、尿をカップに入れて逐一謎の機械で測定し、紙に記録する労働を指示され、夜10時には更に点滴の数を増やされて、何度も炎症でダメになる貧弱な血管のせいで点滴の留置針の位置を何度も変えてもらい、液体漬けにされながら絶飲食に耐え丸三日。

※輸液袋を吊り下げて常に輸液漬けにする為の装置。行動範囲を著しく狭めてくる。

全ては患者の要望ではなく血液検査の結果がヒエラルキーの頂点に君臨する世界で、一体何週間、もしくは月単位で絶飲食に耐えなければならないのかと思っていた所、昨日遂に担当医から「明日から絶飲食は解除」という吉報を頂き、本日の朝から食事の配膳が始まりました。



まず、待ちに待った朝食の内容が下記の通り。

①重湯
②味噌汁(見えないキャベツ入り)
③粉飴入りリンゴジュース

ご覧の通り、見事に「汁」のみでビジュアルも相当なものでした。液体である分、エヴァンゲリヲンでシンジくんが食べさせられていたアレ(ディストピア飯で検索)より食欲が湧きません。しかし、幾日ぶりの味噌汁は本当に染みました。そして、粉飴がとかれたジュースも格別でした。重湯はやっぱり重湯でした。しめて125kcal也。まあ当然ですね。


そして、昼食は下記の通り。

①重湯
②具なし味噌汁(見えない具が入っている)
③粉飴入りオレンジジュース

はい、オレンジジュース以外変わりません。しめて135kcal也。一体何が10カロリー分なのか分かりません。でも味噌汁は染みました。

そして先程食べた夕食。恐らく、何かしらの汁が沢山やって来るのだと悟っていた私でしたが、ここで下記の通り重大な変化が。

①きちんと見える麸が入った清汁
②きちんと角切りの野菜とはんぺんが見える煮物
③若干コメが底にあるお粥
④オリゴワン

遂に固形物と対面。まあ構成物の殆どは「汁」なのですが、完全な汁とは明らかに食べる時のモチベーションが違います。下手なサプライズよりも遥かに嬉しかったのは本当の話です。こちらはしめて132kcal也。何故減った。

明日は朝から、コメ以外が「汁ではない」固形物になると信じて、それだけを楽しみに待っております。食事の写真等は、また帰宅してパソコンが触れるようになり次第、紹介しようと思っております。では。