出先からなので簡素で短い記事となります。
本来、平和的な催しであるべき北方領土訪問事業である「ビザなし交流」に同行した、日本維新の会所属の丸山ほだか衆議院議員が、元島民の方に対して「北方領土を取り返すには戦争しかない」旨の暴言を放ち、執拗に詰問を繰り返した様子が物議を醸しています。
この丸山穂高議員の「戦争」発言は、戦争経験者である元島民の方の心情を無視した卑劣な精神的攻撃であるのみならず、国権の発動たる戦争や国の交戦権を否定した日本国憲法と相容れず、従って国会議員である丸山氏が当然に履行すべき「憲法尊重擁護義務」に反するものであり、当然に議員辞職に相当するものです。
そして何より、政権の度重なる失態により現在暗礁に乗り上げている日ロ関係に重大な影を落とすものであることは疑いなく、実際にロシアの上院に相当する連邦評議会で国際問題委員長の地位にあるコンスタンティン・コサチョフ氏は、丸山氏の暴言に関連し「想像し得る最悪のものだ」と厳しく非難し、深刻な国際問題に発展しつつあります。
そんな中において、いよいよ丸山ほだか議員の発言はソ連時代から続く全連邦レベルのマスメディアである「RIAノーヴォスチ」に取り上げられてしまいました。想定はしていましたが、もはやロシア全土への拡散は避けられません。
更に始末が悪いのは、何度も「戦争」というワードを口に出し、最終的には言うに事を欠いて「戦争しないとどうしようもなくないですか」などと、あくまで元島民の方からロシアとの戦争に肯定的な意見を引き出そうとする経緯ごと、事細かに報じられる事態となっていることです。以下が該当するノーヴォスチの記事です。
この記事は、つい1時間ほど前に掲載されたものであり、今後も他のロシア主流メディアにも取り上げられる可能性は大いにあります。このまま無為に時間を浪費すれば、領土交渉や平和条約交渉はおろか、日ロ関係そのものに悪影響を与えるであろうことは想像に難くありません。
日ロの平和的関係を維持し、早期に鎮静化を齎す為には、最低でも維新の会が丸山氏を除名し、何においてもまず丸山氏が国会議員の職を辞さなければならないでしょう。それでも取り返しのつかない発言ですが、それすらもしないようでは全く話になりません。当ブログとしても、丸山氏の速やかなる政界引退を強く求めます。以上。