サミズダート

素朴な一市民「異邦人」の政治経済雑感。兼備忘録ときどき日記。

【悲報】丸山ほだか議員の「戦争」発言、ロシア政府紙を筆頭にロシアメディアにより大拡散。

 

補足:2019年5月15日、記事タイトルを変更し、ロシアメディアの記事紹介を追加しました。

 

丸山ほだか議員が「ビザなし交流」に同行して国後島を訪問した際、北方領土を取り返す手段として「戦争しかない」「戦争しないとどうしようもない」と、現行憲法下における国会議員であると俄かには信じ難いほど「戦争」というキーワードを濫発し、元島民の方を執拗に詰問していた恐るべき事実は、媒体の如何を問わずマスメディアにも連日取り上げられ、もはや誰もが知る所となりました。

 

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丸山ほだか議員(写真・産経新聞)

 

常軌を逸した丸山ほだか議員の発言内容とも相俟って、国内のみならず相手国であるロシアの上院委員長が厳しい口調で非難するなど、事態の悪化が急速に進む中、丸山氏が所属する「日本維新の会」の松井一郎代表も漸く事の深刻さに気が付いたのか、丸山氏の発言を「言論の自由」と擁護し、謝罪と撤回のみを求め鎮静化を図ろうとした昨日の優柔不断さとは打って変わり、今日の正午近くになって漸く「除名」に言及して丸山氏は正式に「維新」から追放される形となりましたが、遅きに失したとはまさにこのことで、もはや後の祭り。

 

当ブログでは本日昼の記事において、ロシア主流メディアの「ノーヴォスチ」が、丸山氏の発言を報じた事実を取り上げ、これを皮切りに他のメディアも追随して丸山氏の「戦争」発言がロシア全土に拡散される可能性について言及しましたが、残念ながらそれは時を待たずして現実となってしまいました。

 

今となっては、丸山氏の発言を真っ先に取り上げた「ノーヴォスチ」と同じく、ソ連時代から続く主流メディアである「イズベスチヤ」や「タス」そして「プラウダ」は勿論のこと、遂にロシア連邦政府の官報である「ロシア新聞」や、その他メディアにも大々的に取り上げられる事態となっています。

 

「イズベスチヤ」の記事↓

iz.ru

 

「タス」の記事↓

tass.ru

 

「コムソモリスカヤ・プラウダ」の記事↓

www.kp.ru

 

テレビ局「NTV」の記事↓

www.ntv.ru

 

インターネット新聞「フズグリャード」の記事↓

vz.ru

 

北方領土でもおなじみ「サハリンとクリル」の記事↓

skr.su

 

そしてロシア連邦政府の官報「ロシア新聞」の記事↓

www.gazeta.ru

 

 

 

発言の性質にも関わらず少しでも火元を放置してしまった維新の誤った初動で、収拾のつかない事態になってしまいました。

 

もはや悪い意味でロシアにおける有名人と化している丸山ほだか議員。日ロ関係において、今やこの人物ほど有害な要因は存在しないと言っても過言ではありません。そして、事態がここまで深刻な局面を迎えている以上、流石の丸山氏でも腹を決め、せめて国会議員の職を辞するのかと思いきや…

 

 

何と、この期に及んで未だ無所属として国会に居座る気でいるようです。ここまで厚顔無恥だと、もはや付ける薬がありません。

 

しかし、このまま有耶無耶にして幕引きをするなど決して許されません。戦争経験者である北方領土の元島民の方を「戦争」というセンシティブなワードを繰り返し用いて詰問して追い詰めたあげく、戦争放棄を宣言した平和国家たる我が国の歩みに傷をつけ、憲法尊重擁護義務に反する暴言を平然と言い放った斯様な議員を、野放しにしておいて良い道理がありません。

 

現行憲法を遵守すべき立場にある全ての国会議員は、丸山ほだか議員が議員の職を辞するまで徹底的に追及していくべきですし、最終的には除名を決めたとはいえ当初は擁護し、丸一日放置した維新の松井代表も当然に然るべき責任を取るべきです。